前回モデルが2013年5月発売でしたので、実に4年ぶりの新型投入です!
新型投入の大きな目的としましてはこの4年間、一気に世の中が「ハイレゾ」に動いたということで、「ハイレゾ対応スピーカー」ということでモデルチェンジと言われています。
要は「ハイレゾマーク」取得のために発売?!そんなことがささやかれています。
実際のところどうなのかは分かりませんが、「ハイレゾマーク」って心惹かれるものなのでしょうか?
私自身、「ハイレゾマーク」がついたところで、いい音とは別問題と思っていますので、あまり関心がありません。
結局は、「ハイレゾマーク」がつこうがつくまいが、データ測定上素晴らしいものだろうが、新技術が投入されようが、私たち音楽を聴く人間が「この音いいな~」と思わない限り意味が無いと思っています。
そこで、パイオニアさんに単刀直入に直球で聞いてみました。
「スゴイ測定データとか技術とかはわかりますが、私たちの「聴感上」はどうなのですか?いいスピーカーになったんですか?」と。
すると、これまた直球で返答が・・・
「実は、今回は「聴感」にこだわって、開発しました」
「我々開発陣は開発直後、いいデータはすぐに取得できました。しかし、実際に聞いてみると何か違う。。データと聴感は違うものだと。」
「そこで、いいデータはさておき、聴感(聞いた感じ)にこだわって開発を続けました」
「そして、聞いた感じで圧倒的なものまで到達した時に、この「TS-V173S」を世に出すことにしました」
「結果的に、「ハイレゾマーク」取得は形式的なもので、圧倒的にV172Aを超える事ができたので、新型「TS-V173S」を発売するに至ったわけです。」
「このこだわりで、価格据え置きで発売出来ましたので、多くの方にいい音を身近で感じてもらいたいと思っています」
・・・正直に言いまして、この価格帯で「聴感上」という言葉が出てくると思いませんでした。
よくある話では、開発費用〇億円の○○万円するスピーカーは、「聴感上どうなのか」という事に焦点が置かれますが、いわば量産モデルでこの考え方を採用するとは。。。
この様な考え方で作られたスピーカーは、専門店としましても「ワクワク」するものです。
ぜひ、使いこなしてみたいものです(^^)/
TS-V173Sの変更点を以下にまとめました。
~「TS-V173S」音の感想~
聴感上の音の鳴り方は、ぜひ試聴していただきたいのですが、特質すべき点を書いてみます。
まず、一聴した感じですが、とにかく音がきれいと感じます。特に中高域にかけて、歪みなくよどみなく美しく聞こえます。172Aの高音もよく出ていましたが、173Sは音が良く出ているという表現+美しくという感じです。172Aの頃は高音域に耳につく歪みっぽい感じですとか、超高域にかけてギスギスした感じがありましたが、それが173Sでは改善されています。いい意味で柔らかく耳当たりのいい高音になりました。
高音が柔らかく感じるときは、解像度が上がったことによるものです。解像度が上がると耳当たりが良くなりますので、より音量を上げることができるようになります。
中低音域に関しては、carrozzeria伝統的なレスポンスのいい・歯切れのいい音です。ウーハー部の剛性が上がりましたので、車で失いがちな中高域(例えばピアノの響き)がしっかりと聞こえるようになります。173Sになってとても音楽全体が聴きやすくなりました。
「TS-V173S」は、ディスプレイで試聴が可能です。
よりお詳しいご説明もできますので、ぜひ一度ご来店ください!